例文・使い方一覧でみる「貞」の意味

...貞世はもう一枚の名刺を持って葉子の所に取って返していた... 貞世はもう一枚の名刺を持って葉子の所に取って返していたの読み方
有島武郎「或る女」

...貞雄を泊らせるには一向差支えなかった... 貞雄を泊らせるには一向差支えなかったの読み方
海野十三「三人の双生児」

...その人は顔馴染（かおなじみ）のある後藤貞行さんであった... その人は顔馴染のある後藤貞行さんであったの読み方
高村光雲「幕末維新懐古談」

...私も自分の貞操を信じたいのですけれども... 私も自分の貞操を信じたいのですけれどもの読み方
谷崎潤一郎「鍵」

...そう貞之助は云って置いた... そう貞之助は云って置いたの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...又貞之助を促して京都に出かけて... 又貞之助を促して京都に出かけての読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...貞之助は仕事のことで二三日東京へ行く用が出来たので... 貞之助は仕事のことで二三日東京へ行く用が出来たのでの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...今更そのことについて貞之助兄さんや中姉（なかあん）ちゃんに注意を受ける迄もない... 今更そのことについて貞之助兄さんや中姉ちゃんに注意を受ける迄もないの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...貞之助は、告別式には自分達も行ってやらなければ悪いのだが、と云ったが、今日となっては、矢張二人の義妹たちの将来の利益と云うことが第一に考えられ、式場でいろいろな人と顔を合わすこと、―――殊（こと）に、あの新聞の事件以来の奥畑の一家と、そう云う場所で打（ぶ）つかることは面白くなく思われるので、結局自分は差控えることにして、幸子だけを、わざと時間外に弔問させた... 貞之助は、告別式には自分達も行ってやらなければ悪いのだが、と云ったが、今日となっては、矢張二人の義妹たちの将来の利益と云うことが第一に考えられ、式場でいろいろな人と顔を合わすこと、―――殊に、あの新聞の事件以来の奥畑の一家と、そう云う場所で打つかることは面白くなく思われるので、結局自分は差控えることにして、幸子だけを、わざと時間外に弔問させたの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...二人とも童貞さま心尽くしの仕立ておろしの服を着てにこにことしている...
永井隆「この子を残して」

...建仁元年のこと左衛門志（さえもんのさかん）藤原宗貞という者がその妻の惟宗の子女と共に一寺を建立し... 建仁元年のこと左衛門志藤原宗貞という者がその妻の惟宗の子女と共に一寺を建立しの読み方
中里介山「法然行伝」

...現今の貞子夫人が側近（そばちこ）う仕えるようになった... 現今の貞子夫人が側近う仕えるようになったの読み方
長谷川時雨「明治美人伝」

...男裝せる女が嫁の貞操を保護せんが爲め... 男裝せる女が嫁の貞操を保護せんが爲めの読み方
濱田耕作「沖繩の旅」

...多くの貞淑なる人々がこれを憎み避くるに及び... 多くの貞淑なる人々がこれを憎み避くるに及びの読み方
柳田国男「木綿以前の事」

...隠岐ノ清高からさいごに塩冶高貞へも賜わった... 隠岐ノ清高からさいごに塩冶高貞へも賜わったの読み方
吉川英治「私本太平記」

...つねに義貞をはじめ... つねに義貞をはじめの読み方
吉川英治「私本太平記」

...当の本軍たる新田義貞はどこに陣していたかといえば... 当の本軍たる新田義貞はどこに陣していたかといえばの読み方
吉川英治「私本太平記」

...義貞の弓勢（ゆんぜい）だけでも知ッておけ」と... 義貞の弓勢だけでも知ッておけ」との読み方
吉川英治「私本太平記」

「貞」の読みかた

「貞」の書き方・書き順

いろんなフォントで「貞」